福岡には美味しいパン屋さんがある(らしい)。
よく「美味しいイタリアンのお店」「美味しい寿司屋」「美味しい・・・」などと評されるお店が世の中には沢山ある。いわゆる食べログのような口コミサイトなどには美味しいお店の情報が溢れている。
私は疑うわけではないが、そのほとんどを信用しない。
そもそも「美味しい」というのは最も主観的な表現の一つでしかなく、誰かが美味しいと言っても「美味しくない」と感じることが非常に多いからだ。
例えば「福岡にある美味しいパン屋」での代表的なお店で、いつも店頭には長蛇の列ができているパン屋がある。名前は書かない。或る日、家内が買ってみたいというので店内に入り何個か購入してみた。
確かに不味くはない、しかし美味しいとは感じない。結局、そのパン屋さんで購入したのはその一度キリとなった。勿論、そのパン屋さんは未だに結構なお客様が入っていることは付け加えておくが。
サイラーもそうしたリストに必ず入っているお店の一つなのだが、事前にHPで調べたところオーナーはオーストリア出身の方でオーストリアで経験を積んだ後に日本に来て数年後に自身のお店をスタートしたとのこと。
期待感を込め散歩がてらにお店に立ち寄ったのが昨年のこと。
パン屋さんだがカフェが併設されているので、先ずはランチを兼ねてカフェに入り、オーダーしたのは一番人気の「ルーベンサンド」(写真1)と「ヴルステル」(ソーセージの盛り合わせ)だった。
ルーベンサンド:ヴァイツェンミッシュブロートにパストラミ、ザ ワークラウト、エレメンタルチーズをサンド。ロ シアンドレッシング(ピクルス・セロリ・赤玉ネ ギ・マヨネーズ・ケチャップ・チリソース)で。 N.Y.で一番ポピュラーなホットサンドです。
ルーベンサンドを一口頬張った後に出た言葉は「美味い!」、そして「福岡に来て本当に美味いものを初めて食べた」だったと記憶している。本当に美味しかった。パストラミの塩加減、ザワークラウトの酸味にロシアンドレッシングが絶妙にマッチする本当に美味しいサンドだった。
そして、そのコンテンツを包み込むパン(写真2:ヴァイツェンミッシュブロート)がこれまた美味しい。噛み応えの口当たりのライムギパンにキャラウェイシードが入っているのだが、この香ばしさも抜群で、具材をしっかり支えてくれるパンだった。
福岡市内で転居先を探していたのだが、結局、比較的近い南区のマンションに引っ越すことになったのだが、転居後は何度もサイラーでランチを頂くことになり、朝食用にヴァイツェンミッシュブロートを購入することになったのは言うまでもない。
P.S. 2022年8月 縁あって長野に移住した。
福岡を離れて残念なことの一つはサイラーに行けなくなったこと。
いつか「ルーベンサンド」を自分で作ってみたい。いや、いつか福岡で再度食べてやる!
コメント