「コメンテーター」って何だろう

参議院議員「ガーシー」という人物がいるが、どんな人物かよく知らないのでWikipediaで調べてみたところ、同氏の情報の「概要」欄に下記の記載があった。

概要

車屋を経てオーナーとしてバー『MACCA』を東京大阪札幌沖縄で経営。ロンドンブーツ1号2号田村淳島田紳助UVERworldのTAKUYA∞、ONE OK ROCKTAKAをはじめ多くの芸能人と親交を深める[10][11][12][13]

代表取締役社長として、西麻布のバーや芸能事務所、株式会社「ever free」を設立。アパレルブランド『QALB(カルブ)』の立ち上げなど多数の事業に携わり、のちに事業譲渡をした。その後、ギャンブル依存症に陥り、資金を稼ぐために様々な芸能人の名前を利用した詐欺を行う[動画 1]。しかし、YouTuberのヒカルから自身の名前を無断で利用した詐欺行為を告発され、警察から東谷へ連絡が来たため友人の助言に従いドバイへ逃亡[動画 1]。所持金は110円だった。その後、最後の手段として今まで関わった芸能人の私生活を暴露する暴露系YouTuberとなる[動画 1]

2022年NHK党から第26回参議院議員通常選挙に立候補[14]。287,714票の得票数で当選し、参議院議員となる[15]

Wikipedia 日本語版 「東谷義和」

選挙というものは正に公的なものであり、その結果国会議員となったので何ら問題は無い。
ただ、良く判らないのは議員になるための目的(意図・意思?)が何だったのか、ということ。
そして、今更のように様々なニュースソースでコメンテーターと言われる方々が、同氏の発言等について批判的な「コメント」を発していること、そしてそれを「ニュースソース」は一々拾い上げてあたかも「ニュース」として発信していることには違和感というか馬鹿々々しさ(?)を感じる。

そもそも、YouTuberとか言われている職種(?)に従事する人にとっては、噂のタネになることが自身の収入につながるはず。ならば批判的な「コメント」を発すること自体が収入源を支援しているようなもの。

もし本気で批判したいなら無視することが一番ではないのかなと思う。
私個人はこの種の人物は大嫌いであり、叩き潰したい(暴力的ではなく)衝動に駆られる。またこうした人物に投票し国会議員に仕立て上げた投票者の皆さんにも大きな疑問を持ってしまう。
少し前に話題になった「迷惑YouTuber」の行動と、「ガーシー」氏の行動に何ら違いはなく、その意味を持たない独りよがりの身勝手な迷惑行為は価値を認められない。

かつてのニュース系番組では司会(MC)以外に解説者として、色々な方がニュース情報の「解説」をしていた。それは専門家として、知見の深い方としての「意見(コメント)」ではなく、情報を紐解くヒント・ポイントを客観的な立場で提示してくれていたと思う。そして、視聴者である我々はそうした解説と自身の意見とをミックスして冷静に何らかの判断をしていたように思う。

「テレビニュースや情報番組に「コメンテーター」は もう要らないのではないか。」というタイトルの記事がYahoo Japan ニュース サイトにあるのを偶然見つけた。
この記事の中の一説を転写させていただく。

それを、「レギュラーコメンテーター」として、毎日あるいは毎週1回とかスタジオに出演してもらい、専門外のニュースにも「もっともらしい意見」をもらっても、それはあくまで「取材者の解説」ではなく「意見」にすぎない。しかし、見ている視聴者は、それを話す人の経歴や肩書を見て、それを「あたかも事実であるかのように」捉えてしまいがちだ。しかも、新型コロナを機に、多くの人がその「もっともらしい意見」に嫌悪感を覚えるようになったと思う。ある意味タレントやお笑い芸人などに「明らかにニュースの素人である」前提でコメントをもらう方が、「一個人の意見」であることがハッキリするだけいいのかもしれない。

コロナ危機の今、テレビのニュースや情報番組により求められているのは、「正確な事実や、専門家の知見や科学に基づく意見や予測」を正しく、早く、わかりやすく伝える事だ。様々な意見をいろいろな人がワイワイ論争して楽しむことは、あまり求められていないのではないか。ましてや「もっともらしいが、本当かどうか分からない」言説は、むしろ嫌がられていると思う。

大切なのは、事実を伝えることだ。番組の尺を埋めるために、事実を意見で水増ししてはいけないのだ。

コメンテーターを呼ぶなら、事実を深めるために呼ぶべきだし、きちんとその人の能力を生かしていただける形でご出演いただかなければならない。我々テレビ人は今こそ「テレビのコメンテーター」という演出はどうあるべきか?を真剣に考えなければならないと思う。

Yahoo Japan ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/shizumehiromichi/20200425-00175165 より

私はこの一説には同意できる。 
芸能界などの著名な方たちがコメンテーターやMCというタイトルで数多くの番組に出演しコメントを発しているが、私はこの種の番組は殆ど見なくなった。理由は単純で「専門性が無い」「一般常識基づく感情的なコメントが多い」「責任性を感じない」、時には「扇動的な発言と思われるコメントが散見される」などが理由だ。いわゆるゴシップネタならまだしも、「ニュース」「報道」の世界でこうしたコメントは無用であり危険だと感じるのは私だけだろうか。

再度、引用させていただく。

大切なのは、事実を伝えることだ。番組の尺を埋めるために、事実を意見で水増ししてはいけないのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました